ローマ帝国は変わってしまった

ローマ人の物語13作目で、3世紀末にディオクレティアヌス帝が立ち、帝国を東西に分けそれぞれに正帝・副帝を置いて統治・防衛する「四頭政」を敷き、ローマ帝国は久しぶりに外敵から侵入されない平和を享受する。しかし、平和を維持するためには膨大な軍事費がかかり、この軍事費を賄うために重税が課される。重税に耐えられない人々が続出し、遂に職業は世襲制を強制される。ここに到って、皇帝は元首から絶対君主へと変貌する。 ディオクレティアヌスが四頭政をシステムとして継続させるために退位するが、数年で四頭政は崩壊し、権力を争う内戦に突入する。そして、内戦を勝ち抜いたコンスタンティヌス帝はローマ帝国の変貌を決定的なものにし、ローマ帝国は皇帝の私領と化し、中世への扉を開いた。コンスタンティヌス帝はキリスト教を公認し、自由を奪われ重税に喘ぐ人々の中にキリスト教は急速に広まっていく。現実的で活力に富んでいたローマ人はすっかり抑圧された民に変わり果ててしまった。