「バカの壁」で超有名になった養老孟司氏の1989年の作品です(文庫版は1998年)。 解剖学を専攻とする著者の脳、心、社会に関する考察ですが、「心は脳の機能である。」「現代社会は脳化社会である。」という断言が当時としては真新しかったのではないかと思いました。 現在では脳の1機能としての計算、記憶、予測などは外部機器によって代替できますが、その機器を創りだしたのは他でもない脳です。未来において、心を代替する機器が脳によって創造されるかどうか非常に気になるところですが、著者に言わせれば「知ったことではない」でしょう。