パックス・ロマーナの崩壊

「五賢帝」=「パックス・ロマーナ」ではない。五賢帝最後の人、マルクス・アウレリウスは賢帝ではあったが、筆者の指摘するように「終わりの始まり」の時代であった。平和を享受し、「帝王」たるべく教育されたマルクス・アウレリウスには、戦時に必要な軍団勤務・辺境勤務の経験が欠如していた。それを待っていたかのようにゲルマン民族の侵入が始まり、鉄壁を誇った「ライン・ドナウ防衛線」が破られる・・・。