滅び行くものの美しさ。この巻を読んでふとそんな言葉が浮かびました。 あれほども美しいコンスタンティヌスの凱旋門がローマ人同士の内戦(=殺し合い)の産物とは哀しすぎる。 これまでに2度見ましたがコロッセオとフォロロマーノの間という最高の場所に位置し コロッセオさえもこの門の引き立て役ではないかと思うほど美しいのがコンスタンティヌスの凱旋門だからです。 3度目に訪れる時自分は何を思うだろうと楽しみでもあり複雑でもあります。 もはや衰退する一方のローマ帝国の叙述なので「ハンニバル戦記」や「ユリウス・カエサル」のような 高揚感はありませんがコンスタンティヌスが覇者になったことが現代まで影響を与えているという 筆者ならではの大胆な指摘など読者をうならせるものがあります。