銀座を舞台とした「黒革の手帖」と比べて、主人公の民子は、女中という地味な仕事であり、時代背景も戦後20年弱ということで、物語も古さがあるかなあ・・・と、思って読み始めたら、どうしてどうして。闇の力が世の中を動かし、巻き込まれた人々の平和なくらしを飲み込んでしまうところなどは、時代の違いを感じさせない、スリル万点のストーリーでした。30代女性の妖艶な美しさが描かれているところも、個人的にはうれしかったですね。