時代

1945年。敗戦後の満州。ソ連兵が侵攻し、日本人女性を強姦。これは過去にも書かれた話だが、本書は、岐阜県の黒川村から渡満した一団にスポット。日本人のリーダーたちが団を守るため敢えて、独身の女性たちを差し出した「史実」を綴っている。いわく「接待」。ソ連兵だけでなく満人にも。身勝手な男たちへの怒りでもあるが、実名で書くことへの抵抗はなかったのか気にはなる。また、あの時代の日本人女性の処女性、つまり貞操観念を理解しきれていない点がマイナス材料。現代の価値観とは全く違う。もっと、はるかに深刻なのだ。