伊坂幸太郎らしさ満載

この本では「グラスホッパー」に登場する首折り男や、「ラッシュライフ」に出てくる黒澤が登場します。 個人的にここ5年ほどの作品よりは「グラスホッパー」くらいの頃の作品が好きなので、その頃の雰囲気で始まってワクワクしました。 それは首折り男が主人公(または関連者)として語れる物語の短編いくつかで、「首折り男のための協奏曲」とは首折り男にまつわる短編で構成されるからか~と思っていました。 そうしたら途中から黒澤さんが主人公(または関連者)となり、少し毛色の違う描き方。 ふむふむ、この本は元々短編として独立した物語7作品をまとめた本であるようです。 黒澤さんも伊坂作品の登場人物としては好きなキャラクターであるので、またの出会いにワクワク。 好きな頃の書き方とはまた違うのですが、後半の短編でも伊坂作品ならではの書き方にあふれていて、伊坂作品の特徴を堪能できました。 最後の短編では再度首折り男が話に登場し、また黒澤さんの「ラッシュライフ」のエピソードともリンクしており、「協奏曲」に繋がる終わり方で、さすが伊坂幸太郎らしい着地点に拍手!