海外小説での「『蠅の王』のように」みたいな引用が気になり、本書を読むことにした。無人島に不時着した飛行機内には、集団疎開のために乗せられた男子児童がいた。ラルフ、ピギーの集団と、ジャック率いる聖歌隊が合流するのだが、リーダー選びから不穏な雰囲気を感じた。様々な寓意があるのだろうが、大人が介入しない子どもだけの集団が暴走する恐怖を、感情移入する中で味わった。ラルフを殺そうとする山火事の煙が、子ども達の救助につながった皮肉な結末も秀逸!