ありきたりな読書賛美の本

読んだ時間が無駄だった。 どこかで聞いたことのあるような、よくある読書賛美の意見が書き連ねてあるだけ。 それも、読書することの優位性についての客観的事実に関してはほぼ記述がなく、ほとんどが「読書したらこんないいことがあると思う」という曖昧な見解ばかり。 また、「本を読むと幅広い知識が身につく。例えば、文系の人間でも理系の学問を理解できる」ということの例示として、p.98で文系出身の著者が物理学の有名な方程式について説明する箇所があるが、この部分で、物理学に関する著者の認識に、理系出身者なら誰でも分かるような基礎的な誤りが複数見受けられる。皮肉にも、いくら本を読んでも文系出身者は物理学の基礎すら理解できないということの証明になってしまっている。 読書好きな私としてはガッカリした。 平易な文でひたすら読書の良さをアピールしているのだけの本なので、小学校高学年~中学生くらいの子供に「読書=良いこと」と洗脳するためにはもってこいの一冊だと思う。 ただ、ある程度読書習慣のある大人にとっては、ただの時間の無駄になる一冊。