「蝗害の災禍にたった一人立ち向かい、生きて西都に戻った羅半兄。」内容紹介のこの一文が言いえて妙です。いかにも飾りのない羅半兄らしい、いわゆる「したした日記」であるにもかかわらず・・・いえだからこそ、ここ数巻分の流れが、ほんの数ページでわかります。いっそ羅半兄にしてしまえ、と私も心の中で呟いてしまいました。その他、弟の恋の行方を、家の実利に沿うよう気遣う麻美等、読みごたえがありました。今回は閑話的な小編集でありながら、今後の大きな流れについてのヒントがいたるところにちりばめられていました。大きなエピソードになりそうなので、それが終わったころにとなると、次にまたこのシリーズを手に取るのは数年先になりそうです。