ジュニア新書であるが、大人のほうがより理解できる、判り易い上に、本格的な内容である。まず、ヨーロッパ思想の根幹がギリシャ思想とヘブライ信仰にあるとして、その基となるギリシャ思想(自由、平等、理性)、ヘブライ信仰(神、愛、優しさ)を各思想者の言葉から取り出し解説し、そして近代の哲学へと移り、21世紀の思想のあり方を暗示して終わる。それぞれの思想家の取り上げ方が絶妙であり、理解しやすく、自分自身の思想の根本的な手引書ともなろうかと思う。