う~ん・・・、分かるけど分かりづらい。

仏教的世界観に「縁起」というものがあります。物質も生物もすべてを含めて、網の目のような複数の相互の関係性があることついて表現しているのが「縁」で、複数の相互の関係性より新たに起こる現象を「起」と表現しています。故に雨が降るのも、石が石として存在しているのも、人が生きているのも全て「縁起」と言えます。 縁起を、ベトナムの禅僧「ティク・ナット・ハン」氏が分かりやすく英語に直した言葉としては「インター・ビーング」(相互依存・相互共存)が有名です。 この本の中で、ナーガールジュナ(龍樹)の中論という超古典の話を引っ張り出してきていますが、わかりにくい「空」を語った古典の話をしなくてもよかったのでは? とも思います。 無常も無我も、縁起も空も全て同じことを指しており、同じことの別の側面について語っているに過ぎません。 量子力学は若い頃に勉強したので、大まかなことな知っていました。が、原文ののイタリア語の表現が日本人に合わないのか、あるいは訳がまずいのか、量子力学を知らない人が読んでこれで正確にイメージできるだろうか? という表現が散見されました。 著者の詩的表現やウィットに富んだ(?)と思われるジョークも、私には理解できず、正直余計分かりづらかったです。 簡単な量子力学の解説本と仏教の入門書でも読んで、自分の頭で考えた方がよほどスッキリとわかるのではないでしょうか?