職場で法令遵守がしつこく言われるにもかかわらず,次々と法令違反が噴出する。法令遵守のために費やす労力が大きく,なぜこんなことになってしまったのだろうかという疑問をもって,この本を手にとってみた。なるほど,本書を読んでみて,なぜ無駄に労力を費やしていると感じる理由の一端が理解できた。本質的に要請されていることと乖離しているのだ。著者は,これに対応方法についても提案している。一応,説得力はある。しかし,これで世間や監督官庁が納得してくれるかは別問題だ。特に,マスコミは納得などせず,ささいなことに対して鬼の首を取ったかのように騒ぐことを続けるだろう。著者は,未来に希望を持てるように本書を締めくくっているが,一読者の感想としてはやや絶望感の方が大きい。
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