職場で法令遵守がしつこく言われるにもかかわらず,次々と法令違反が噴出する。法令遵守のために費やす労力が大きく,なぜこんなことになってしまったのだろうかという疑問をもって,この本を手にとってみた。なるほど,本書を読んでみて,なぜ無駄に労力を費やしていると感じる理由の一端が理解できた。本質的に要請されていることと乖離しているのだ。著者は,これに対応方法についても提案している。一応,説得力はある。しかし,これで世間や監督官庁が納得してくれるかは別問題だ。特に,マスコミは納得などせず,ささいなことに対して鬼の首を取ったかのように騒ぐことを続けるだろう。著者は,未来に希望を持てるように本書を締めくくっているが,一読者の感想としてはやや絶望感の方が大きい。
著者が渾身の力を込めて取材・執筆したことがよくわかる。著者は東條を客観的にとらえようと試みているが,自身が東條を嫌っていることも隠していない。登場人物がどう考えたかという記述が少なくないが,取材や日記に基づくものであろう。取材記録が公開できないことが残念でならない。著者の想像(もちろんそう断っている)も含まれているが,一部にやや牽強付会と思われる部分もある。 この本が東條のすべてではないが,少なくとも東條の一面が大変よく表れていると思う。東條を詳しく知りたい人は,一読されることをお勧めする。
「バカの壁」,「死の壁」に続く第3弾である。「死の壁」が「バカの壁」に対する著者のケーススタディであったのに対し,本書はあらゆる分野におけるケーススタディと言ったら良いだろうか。さまざまな問題について,「バカの壁」の視点からどのように考えることができるのかを論じている。必ずしも全てを理解する必要はないが,自分のまわりの問題を考え直してみると新たな発見があるのではないだろうか。また,さらっと読み流しても楽しめる。お薦めの1冊である。
「バカの壁」を読んで大変おもしろかったので,続編ということになっている,この本を読んでみた。序章やあとがきによれば続編のようだが,私の理解では,「バカの壁」についての,著者のケーススタディと言った方が良いと思う。 著者が自分の分野に関係の深い,しかしながら直接の研究対象でない分野に対して,いかに考えを深めていくかというプロセスが見えて,大変興味深く読めた。深く考えながら読むのも良いと思うが,軽く読み流すつもりでも楽しめる良書であると思う。一読に値する。
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「法令遵守」が日本を滅ぼす
職場で法令遵守がしつこく言われるにもかかわらず,次々と法令違反が噴出する。法令遵守のために費やす労力が大きく,なぜこんなことになってしまったのだろうかという疑問をもって,この本を手にとってみた。なるほど,本書を読んでみて,なぜ無駄に労力を費やしていると感じる理由の一端が理解できた。本質的に要請されていることと乖離しているのだ。著者は,これに対応方法についても提案している。一応,説得力はある。しかし,これで世間や監督官庁が納得してくれるかは別問題だ。特に,マスコミは納得などせず,ささいなことに対して鬼の首を取ったかのように騒ぐことを続けるだろう。著者は,未来に希望を持てるように本書を締めくくっているが,一読者の感想としてはやや絶望感の方が大きい。
東條英機と天皇の時代
著者が渾身の力を込めて取材・執筆したことがよくわかる。著者は東條を客観的にとらえようと試みているが,自身が東條を嫌っていることも隠していない。登場人物がどう考えたかという記述が少なくないが,取材や日記に基づくものであろう。取材記録が公開できないことが残念でならない。著者の想像(もちろんそう断っている)も含まれているが,一部にやや牽強付会と思われる部分もある。 この本が東條のすべてではないが,少なくとも東條の一面が大変よく表れていると思う。東條を詳しく知りたい人は,一読されることをお勧めする。
超バカの壁
「バカの壁」,「死の壁」に続く第3弾である。「死の壁」が「バカの壁」に対する著者のケーススタディであったのに対し,本書はあらゆる分野におけるケーススタディと言ったら良いだろうか。さまざまな問題について,「バカの壁」の視点からどのように考えることができるのかを論じている。必ずしも全てを理解する必要はないが,自分のまわりの問題を考え直してみると新たな発見があるのではないだろうか。また,さらっと読み流しても楽しめる。お薦めの1冊である。
死の壁
「バカの壁」を読んで大変おもしろかったので,続編ということになっている,この本を読んでみた。序章やあとがきによれば続編のようだが,私の理解では,「バカの壁」についての,著者のケーススタディと言った方が良いと思う。 著者が自分の分野に関係の深い,しかしながら直接の研究対象でない分野に対して,いかに考えを深めていくかというプロセスが見えて,大変興味深く読めた。深く考えながら読むのも良いと思うが,軽く読み流すつもりでも楽しめる良書であると思う。一読に値する。