主人公が二人いて、それぞれの物語が交互に進む形式は池井戸作品には珍しいが、他の作品同様に大いに楽しめた。文庫版では上下二巻構成となっているが、この上巻では二人のアキラの少年時代がかなりの部分を占めていて、それぞれの人格形成の過程がそれとなく示されており面白い。 ただ瑛と彬が大学時代に出会った場面を出来れば書いて欲しかった。また仙台でのスーパーマーケット対決も、経過を具体的に書いてくれたらもっと良かったと思う。