食い足りず

東北で起きた震災の中、半グレと警察官が殺される。どちらも殺意があった訳ではないが、容疑者の青年は、まだ顔を見たことのない父親に会うため、さらに北を目指す。目的地は、父が入院している病院。逃亡劇としてはイマイチ、警察小説としても物足りない。緊迫感の欠如か。全体に救いの無い小説でもある。柚月氏はいずれ直木賞を獲る作家だと思うが、本作は期待外れ。