以前から村上春樹の翻訳リストを見るたびに気になっていたので購入しました。タイトルに惹かれて内容は購入時に知ったのですが。ある、殺人犯の負の系譜を彼の弟が語ります。 前半、ユタ州やモルモン教についての記述が長く冗長な感じを受けますがこの家族や周囲の環境を理解するためには必要不可欠だということが徐々に分かってきます。 家族の成り立ちに入るとページを繰る手が止まりませんでした。 村上春樹の誠実な翻訳が光っています。 見開きページごとに注が付いているのも、読者への配慮が感じられていいですね。 (巻末に注を置くと煩雑になって気が殺がれることがあるので)