ついにその時がきた。季節外れの雪が舞い散る中、激烈に事件は起こった。そのシーンは迫力があり、思わず引き込まれていった。本懐を遂げた彼らだったが、多くが傷つき、倒れ、数人が逃げ去った。しかし、水戸藩がここまで過激だったとは知らなかった。桜田事変の後にも老中・安藤信睦を襲撃するなど、幕府の崩壊は水戸藩の反乱から始まったと言ってもよい。事件を機に幕府の政治力は急激に低下し、日本は倒幕へと舵を切ることになる。この本を読むと、維新の真の立役者は薩長ではなく、水戸であったと考えたくなる。