東日本大震災は発生後10年目を迎えるこの時期に、また一冊震災に関連する本を読むことができた。不登校の少年・光司が、父の知人でルポライターの田村と被災地である東北の市町を巡るなかで、とまどいながらも変わっていく。その変化は、被災地の復旧・復興と同じようにゆっくりと、しかし着実に進んでいく。本書の中の取材先は実在する。職場の休憩中に読もうとしたが、ところどころ涙があふれそうになって断念。小説仕立てだが、渾身のルポルタージュでもあった。