最終巻に続く前哨巻といった趣です。曳き屋といったイベントはありませんが、最終巻のために布石がいたるところにちりばめられているので、じっくり読み込むのがよいと思います。 比較的じっくりめに一読し、最終巻を読後に読み返しましたが、読むたびに「おぉ、そうだったのか」と膝を打つ発見があり、よく作りこまれているなと感じます。 全体を読破して「サニワは、まさに神通力といった字面に近いものなのだな」といった印象を受けました。 大きなネタバレを避けると、たとえば神事に近い「たたら」を廃業し、その能力を生かして「曳き屋」になったはずなのに、その当主はサニワをもっていてはならない(神と通じる能力を持っていてはいけない)とされるのはなぜか? といったところです。なかなか奥が深いです。本シリーズに満足したので、次のシリーズもぽちりました。