東大生と語り尽くした6時間

本書は、2021年4月に亡くなったノンフィクション作家の立花隆たちばな たかしさんが、2010年6月に母校・東京大学の立花ゼミ生に向けて行った講義録だ。取材、執筆、編集までを学生にやらせたという。 立花さんは、1974年に『田中角栄研究』を上梓し首相退陣のきっかけを作ったことで有名なジャーナリストだが、その後はノンフィクション分野にも進出し、『臨死体験』『宇宙からの帰還』など多くの著作を残している。 その活動範囲の広さから知の巨人と呼ばれることもある。本書もそうだが、ともかく話す内容が広く、ある話題から別の話題へ即座にジャンプするので、ゼミ生の皆さんは、自らの知力を総動員して話を聞き取ったのだと思う。 各章末にゼミ生が用意した用語説明がある。これを覚えておけば、オタク知識が増えること、請け合いである。