部長の役割は部門の変革と新たな価値の創造

初めに困った部長のタイプ18類型が延々と述べられる。少々うんざりするが、ここは我慢だ。反面教師的に困った部長の様々な言動を説明することで、帰納的に部長に求められる能力が徐々に見えてくる。続いて、部長の役割と必要な能力が述べられる。ここがヤマだ。ポイントは3点ある。 1.現在の部長に求められる資質は部門を変革し新たな価値を創造すること。自分のセクションの業務とミッションの達成を管理統制する課長の役割とは根本的に異なる。範囲を限定した役員と同じ動きが求められる。 2.マネジメント能力はその人の言動から測られる。仕事や組織文化が異なると、必要な能力も異なる。 3.マネジメント能力を構成する言動は性格や資質に影響を受ける部分もあるが、本来性格や資質とは異なるものであり、開発することができる。 2.3.についても具体的な事例を通じて、ポイントの内容が肉付けされる。著者のアセスメントやコンサルティングを通じての豊富な体験に裏打ちされているので、説明に非常に説得力があります。私も管理職の立場にある人間ですので、自らの言動に意識的であり、また自部門の新たな価値の創造に努めることで微力でも日本社会の活力に貢献したいと思います。