文春オンラインで読んでいたが、詳細がやっと分かりました。母親は若いシングルマザーですが、とても愛情深く子どものことも良く見ていたのだなと分かりました。手記では爽彩さんの生まれていからいなくなり、発見されるまでを丁寧に書かれています。 陰湿な事件を「いじめ」というと軽く聞こえます。明らかに犯罪であり、未成年者ということで、厳重注意で終わっています。人を死に追いやったのに、薄ら笑い、反省も謝罪もない加害者たち。フランスのように警察が介入し、いじめでも逮捕する、日本もこれくらいは必要ではないかと思います。 事件後のY中学保護者会も全文文字起こしされていたが、トップ(校長)が変わっていて事件当時の校長ではない人が指揮を執っていたとのこと、当時の担任は口を開かず。解決姿勢が見えません。結論に時間がかかるせいか、本著には第三者委員会の結論がないことが気にかかります。旭川市教育委員会は変われるとは思えません。 もう1つ気にかかったのが、日本の精神病院のあり方です。自殺した人はそのような扱いを受ける話は、当事者から聞いたことがあります。その時のことが思い出されて、心の傷になっていました。そうすれば自殺しないだろうではない。逆にきちんと死なないといけないと思うようになるかもしれません。日本の精神病院が先進国とは思えぬ治療とはいえない方法を取っていることは、かねてより他国から非難を受けているが、酷いものだとつくづく思いました。こちらももっと検証され、変わっていってほしいですね。 何より爽彩さんが助けを頼んだ大人たちは彼女に寄り添えなかったことが、こういう結果となったのではないでしょうか。彼女は自閉スペクトラム症でアスペルガーだったみたいだが、その分、IQも高く、突出した才能が垣間見える面もあります。周りの人が彼女をうまく支えてあげれば、その才能を開花させたことでしょう。つくづくやるせない事件です。せめて第2、第3の爽彩さんを出さないようにしてほしいものです。