良房が病を機に邸で政を行うと宣言した14巻の後、その間に太皇太后・藤原順子、その信任を得ている右大臣・藤原良相、太皇太后宮大夫を兼ねる大納言・伴善男の三者連合が政権中枢を牛耳っていた。本巻では遂に藤原順子が登場、海千山千の伴善男の息子にしては柔いところのある息子・中庸に目を止める。一方で善男の従者として、応天門の変に重要な役割を演じる生江恒山も登場し、タイトルとなり、第1話にも印象的に登場した応天門を巡る事件の到来をいよいよ感じる。