不思議で怖い
実話系怪談というジャンルの実力者である著者の作品。様々な人間から取材した彼の怪談は、ページをめくるのも怖いというような霊体験というより、常識では説明がつかないような不可思議な話、顔をしかめるような縁起でもない話というのが中心で、怖さから言えばそう怖くはないのだけれど、様々な職業を経験し、それこそ社会の心霊ならぬ人間の闇のゾーンも知り尽くした彼の文章は、淡々としていながら引き込まれ、尾を引くものがあります。心霊描写的にもっとすごい表現を取る作家さんもおられますが個人的には福澤さんのスタイルで十分怖いし、好きな作家さんです。
他のユーザのコメント