ビッフィーがカールお兄さんに!

シリーズをそろえるなら再版がかかった今しかない!と手に取ってみました。 邦訳があまりにもよいので、そちらとくらべるとコミック版は、やや内容が薄まった感があります。 訳者さんがアドバイザーに入っているので、原作の世界観を損なっていることは基本的にはないでしょうが。 とはいえ「旧友ビッフィーのおかしな事件」のビッフィーの容姿(キャラデザ)だけはいただけません。 なんとビッフィーが、カールお兄さんになっています。 ビッフィーはただのおバカさんではありません。 彼のその並大抵ではない、けた外れの「毛玉頭」具合を表現するためには、容姿なぞに頼る必要は一切、金輪際ナッシングです。 彼のすごさは、容姿なんかで示唆していただかなくとも、バーティーとの会話の中の彼の言葉の隅々にくっきりと浮き彫りになっています。 それがウッドハウスの筆致であり筆力ってやつなのではないですか? その点に、ちゃんと敬意を払って、容姿に余計な手を加えず、会話勝負でいっていただきたかったと思います。 こんな「見るからに・・・」的なデフォルメされすぎた容姿は蛇足です、正直、興ざめしました。 原作の中でも一番好きなエピソードでこれだったので辛めの星みっつです。