藤原北家 ボルジア家の宴と化す

前巻から伴中庸に接近していた太皇太后・藤原順子。彼女の宴に偶然呼ばれた道真。そこにはある謀略が。伴中庸を象徴する言葉は優しさと優柔不断。いずれも“優”の字が入っている。その感情故に揺れ、その揺れを藤原順子に利用される。一方、島田忠臣を供に宴に参加した藤原基経は優しさとは無縁だ。実の妹高子に対しても、養父良房に対しても、表面だけのつきあいで、徹頭徹尾目的のために行動し、情は見せない。唯一島田忠臣にだけは情らしきものを見せ道真は単純に吉祥丸の弟として関心を持っているようだ。順子に罠にはめられても冷静そのもの。