すべての日本人が読むべき本

福島第1原発事故発生後10年が過ぎた今、復興や賠償問題は、どうなっているのか、私たち日本人一人ひとりが無関心ではいられない問題である。この本は、新書版でありながら、題名にもあるように、国会の事故調査委はじめ、裁判で明らかになったことを詳述している。読後になんとも言えない苛立ちを覚えた。それは、あれほど原発の安全をうたいながら、事故を想定外として責任逃れをしている東電の幹部連、阪神淡路震災以後、地震の危険性を予見していながらその準備を見逃してきた監督官庁通産省の不作為だ。この原発事故は、明らかに人災だと思う。最近のコロナもそうだが、最悪を想定できない日本人の悲しい性かもしれない。自助、共助が先で、公助は一番後になる日本という国の現状なのだろう。