著者は終戦直前に陸軍中野学校を卒業し、実戦配備の日に終戦を迎えた。発足当時の中野学校の詳細は本書では判らない。しかし、日中戦争から太平洋戦争、そして終戦後の中野学校出身者の動向をよく調べて上梓されている。インドに対する中野の秘密戦は成功だったと思う。しかし、ビルマに対しては軍部の思惑と中野的戦略の乖離で失敗した印象。やはり軍上層部の、秘密戦=謀略=卑怯というステレオタイプのために、愚かで悲惨な終戦を迎えた要因だったのか?