中華衣裳の貴重な一冊

・類似本は少なく、あったとしても5千円~数万円とかなり高価で手が出ぬ。中国服飾本として、貴重な一冊。 ・男女の片寄りなく、装飾品も多く取り上げられ、オールカラーで、図版と説明とのリンクがしやすい。やや薄い本だが、密度は十分。 ・季節ごとの装い(防暑・防寒)や、服の素材の記述が少なく、上流階級中心なのは残念。 ・「漢服は和服に似ている」とされるが、男性に関してはその通り。だが、女性は深衣以外は、和服に近い印象はない。むしろ、スカートのひだが多いことで、西洋のドレスに近い感じも受ける。 ・取り上げられた地域は、おおむね万里の長城の内側。現代のものだけでも良いので、「中国の少数民族の衣裳」も取り上げてほしかった。