モボモガというには強烈すぎる個性を持ったお二人の特殊な「家庭」のプライベートを垣間見ることのできる貴重な1冊でした。1950-60年代のハイソな御家庭の世界、軽井沢のハズバンド列車の話なども興味深く読むことができ、また「母と常に同席すると母を認めてくれるものを自分も共有できるのではないかと錯覚してしまうことを危惧」して「母は母、自分は自分」と敢えて普通たらんと(してもそれでもやはり特殊であったのでしょうが)した著者は、すごいなと思いました。ちょっと現実離れしている生活の数々のエピソードに、逆に読んでいる間「錯覚」させられるのを楽しめる1冊でした。