映画『カムイのうた』を観て、映画のヒロインのモデルとなった知里幸恵が遺したという本に興味を覚えた。よく知られている本だと思うが、初めて読んだ。 「銀の滴降る降る」で知られる本書の冒頭の作品は、「人間界を見詰めるフクロウに化身した神」の独白とされるそうだが、何か強い印象を残す。 喪われる自分達の言葉を遺すべく、文字どおり懸命に綴られた原稿による『神謡集』に、大変に詳しい解説が付された価値在る一冊。知られている本の最近の改訂で御薦め。