過去と現代を読み解き、そして未来へ

井上先生は「中国嫁日記」で有名ですが、経済関連の単行本も何冊か出してまして、今回は世界史の授業で一度は聞いたことがあるだろうカール・マルクスの「資本論」がテーマで、これまでの単行本とは厚さからして違います。 最初に書いておきますと、タイトルが「逆資本論」とありますがアンチ共産主義の本ではありません。かと言って、共産主義万歳な本でもありません。 確かにソ連を始めとする共産主義国家は失敗しましたが、だからと言ってマルクスはすべて間違っているわけじゃないとは本書でも言及されています。そもそもマルクスが資本論を書いたのは産業革命の時代、社会における格差と貧困の拡大が背景にあったのですが、これって現代にも当てはまりますよね? 更に現代は地球規模の気候問題もありまして、それらに対して私達はいかにすべきかを、資本論が書かれた時代背景から共産主義国家の誕生と失敗、現代の政治の諸問題なども絡めながら、マルクス経済学にヒントを求めたのがこちらの本なのです。 と、書いたらかなり固い本というイメージになると思いますが、漫画で分かりやすく説明してくれますからそこはご心配なく。 人類は歴史の中で少なからず間違いを犯して来ました。ですが同時に少なからず間違いを直して今日まで来たのです。 今回も、間違いがあればそれを直していけると信じています。