ユ-ラシア大陸の東西両端の辺境であった西欧(イギリス)と日本で、「黒死病」と「何らかの断絶」を契機に「大航海時代」と「倭冠」が起こり、その後ほぼ同時期に「産業革命」(資本集約型)と「勤勉革命」(労働集約型)が起こったことや、維新以後、紡績機を導入してアジア間競争(中国とインド)に至る経緯などが詳しく書かれている。同じ「物(綿・茶)」でも、文化が違えば西欧列強と「競合」しなかった史実など興味深い。
ダーウィニズムに補完された「近代世界システム」の限界(地球資源の有限性、民族問題他)は、「日本型華夷思想」に基づく近世の「鎖国」と「西欧流」近代の両方を経験してきた日本の「経験則」を見直すこと、日本独自の自然学である今西錦司の「棲み分け」理論の実践応用などで克服し得る、と説いている。
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