これなら誰でも

自身121本目の映画「最高の人生の見つけ方」に主演した吉永小百合さん。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」ディレクターの築山卓観氏が、番組で300日にわたって密着取材したあと、その内容を活字化した。若いディレクターだけに、往年の小百合さんを知らないのはやむを得ないとしても、いや、だからこそ新鮮な目で最後の大スターを捉えられたのだろう。テレビドラマなどで一緒に仕事をしてきた訳でもなく、臆しながら取材しているあたりが、傲慢なNHK職員と違って面白い。小百合さんの素顔は残念ながら、これまでに書かれたノンフィクションと大差ない。