ノンフィクションの基本は?

日雇い労働者の町・東京の山谷を舞台に、彼らを援護する新左翼の過激派と、手配師らを仕切るヤクザ組織の激突を中心に描いたノンフィクション。素材としては興味深いが、ネタ元が一部の行動派や人権派の弁護士、それに地元住民に限られ、暴力団側への取材が殆ど無い。過去の文献にも頼り過ぎていて、ノンフィクションは足で書くという基本に欠ける。表題や帯文に惹かれて買ったが、消化不良。同じ団塊の世代、つまり全共闘世代には物足りない。もとより極左を肯定するものではないが。