多様な日本語の不思議さを理解できる良書。初めは世代間ギャップが生まれやすい略語や、知る人ぞ知る業界用語の考察。モーラという単位が鍵となって、規則性のある略語が生まれることが分かる。世代間で日本語が通じなくなるのは、元の言葉を類推できないからということか。後半は方言に関する考察。私の故郷は太平洋側の港町で、漁師の往来から東北から関西の言葉が地元の言葉に取り入れられ、そこに江戸言葉も入る、なかなか面白い土地柄。そうは言っても標準語圏なので、関西や著者の出身地・鹿児島との方言の比較は面白い。