著者も出演していたNHK『日曜美術館』の松本竣介特集を見たのをきっかけに購入。 画家が書く文章はどこか小難しいという先入観がありましたが、 本書は松本作品にも通じる、知的で静謐なエッセイですんなり読めました。 著者と松本とのエピソードの数々はもちろん、 お互いに意識していたといえる、松本と藤田嗣治との間接的な関係、 また当時画学生だった著者が体験した、東京大空襲の惨状に関する記述も とても濃密で、興味深い内容の詰まった一冊でした。