クリント・イーストウッド最後の監督作品?

御年94歳になるクリント・イーストウッド、最後の監督作品になるのではないかと言われている本作。しかし、この映画は日本では劇場公開されず、U-NEXTで配信されたのみ。これには加入していないので、ブルーレイ(DVD)が発売されてようやく見ることが出来て良かった。クリント・イーストウッドの映画が劇場公開されなかったのは「愛のそよ風」(監督作品)以来51年振りという。俳優・監督としての全盛期を知っている者としては淋しい限りで、もはや往年のスターの神通力は通じないということか。 本作は確かに客を呼べるスター俳優は出ておらず、内容的にもタイトル通り裁判の話なので地味であるが(それが劇場公開されない理由だろう)、批評的には概ね好評である。陪審員たちが話し合ってゆく中で疑念が産まれ判決が揺らいでゆく展開(実はそこに陪審員2番の秘密があるのだが)は、世界史的名作「十二人の怒れる男」を彷彿させて面白い。クリント・イーストウッドの重厚な演出力も衰えていない。