結婚披露宴が素晴らしい

高倉健や吉永小百合に慕われた西村泰治(ヤッさん)の半生を当時の映画界を背景に描く。いや~面白いエピソードてんこ盛り、ヤッさんの生き様も破天荒で格好良い。しかし、気難しい健さんや清純派大スター吉永小百合にこれ程までに慕われるということは、ヤッさんの人間的魅力が相当なものなのだろう。それ故に、息子さんの結婚披露宴で健さんが挨拶をし、吉永小百合が乾杯の音頭をとり、北大路欣也、中井貴一、小林稔侍等主演級のスターが出席する。こんな豪華なメンバーは芸能人同士の披露宴でもあり得ないだろう。 この本の中では、当時の映画(芸能)界とやくざの交流も描かれる。昭和40~50年代までは、こんなこと当たり前だったんだよなぁ。なにしろ、山口組のフロント企業として神戸芸能社が存在し、多数の芸能人の興行を仕切り、美空ひばりのマネージャーが組長の田岡一雄だったこともあるのである。現在だって裏ではそんなに変わらないだろう。綺麗ごとでは済まされないのが芸能界なのである。