この世界の片隅に 上

全体的にタッチが柔らかく、好きな画風だ。主人公・すずののんびり、おっとりした性格にも合っている。話は太平洋戦争前の幼少期の、少し不思議なすずの体験から始まる。戦争が始まり、年頃のすずの嫁ぎ先の、まさに小姑の径子の嫌味にも柳に風なのが救われる。戦争後半の昭和18から19年に物資は次第に不足。本土空襲も始まる中を健気に明るく生きるすずを応援せずにはいられない。