上下巻を引き込まれるように一気読みしました。
出だしは古典的なゴシックホラー的書きぶりでしが、舞台を第一王家の惑星に移すと、一気に物語が動き出します。だれがどんな能力を持つのか、そもそもその能力を持ったとき、どのようなことが可能になるか、初めは、ほとんど説明のない不親切さです。しかし、それがよい。人間関係の説明もなくて戸惑いますが、しかしそこもおそらく著者の狙い通りでしょう。文字通り、第九王家のたった二人ともいえる生者が心を開いたとき、動き出した物語は、さらに血肉を持っていきます。
設定自体はありがちとも言えますが、書きぶりというかテイストがよいですね。
本作は、三部作、もとい四連作の一巻目です。続きが気になって英語版のwikiをチェックしたところ、著者的には三部作のつもりだったが、三巻目が膨大になりすぎて、二つの本にわけることにした結果、四冊になったようです。ネタバレは避けますが、一つだけ、おそらくは吉報を。次巻から登場人物が総入れ替えになる、なんてことはなさそうですよ。
余談ですが、表紙イラストはwikiに掲載されていた原作版の方がよいですねぇ。ギデオンがどくろ、ハロウハークは死人メイクで、実に雰囲気があります。
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