読み残していた最終巻を読む。時間軸は着実に原爆投下、終戦へと進んでいるが、呉も軍港として米軍にとって重要な爆撃拠点なのだ。私の父もグラマンの機銃掃射で危うく命を失うところだったと聞いたことを思い出した。そして、管見にして知らなかった時限式爆弾で、愛する姪と自身の右手を失うすず。彼女は生涯この右手を失う事件を悔いていくのだろう。戦中の描写は説明にコマを多く割き、終戦以後はすずの回想・妄想シーンが流れ込み、混沌とした印象。しかし、これは当時を生きた人々の混乱とは比べるべくもないものなのだろう。