現代の問題意識にも応える本

文化人類学に属する本は数多いが、新型コロナの影響下、レジリエンスや環境と経済成長、文化の維持、世代を超えた生活の継承など、今日的な問題意識にも応える切り口が提示されていると感じました。放送大学の番組である、『 人新世時代の人類学』を見て興味を持ち、テキストを購入したものですが、期待に違わず良い本だと思います。記述も概念とファールドワークからの事例がわかりやすくが書かれていて、考えるヒントになると思います。なお…細かく読むと『 人新世時代の文化人類学』という言い方は読んでみて引っ掛かりがあったが『 人新世 云々』の用語は、ひとつのアイキャッチな看板・お化粧と読めば、あまり大きな不満はないし、正直、腹もたたなかった。もうひとつは、自然/人間の二元論の打破のところは、もともと理由があって細分化してしまった現代のアカデミアの問題があるが、文化人類学だけの方法論問題ではないとは感じましたので、個人的には大賛成とは思いませんが、面白いという点は評価をして良いテキストだと個人的に思いました。