拙稿

賭場では無茶苦茶な張り方をし、度胸は人並みを外れている。破天荒な生き方を貫いた天野洋志穂。ボンノと呼ばれた伝説のヤクザを唯一の親分と仰いだ男の生涯を描いたノンフィクション。が、文章に切れがなく、「てにをは」もやや不安定。構成に巧みさがないから話の運びがくどい。締めくくりもドラマティックで思い入れが過ぎる。何よりヤクザ礼賛の書は、暴対法がうるさい今、果たして何が言いたいのか。