松本大洋の新作、凄いです。三巻で収まるのか。よくあるテーマ。塩澤の求める漫画。なかなか正体を現さない。少しずつ明かされていく。それにしても塩澤の視線。眼鏡の反射で見えない。眼差しが見える時の視線まわりの人のまなざしが違って見える。その求める眼差しの凄さ。ぐうの音も出ない。二巻目で塩澤の読んでいるマンガが「百日紅」杉浦日向子氏だ。なるほどと思う。章のおわりの風景、特に夜景が物語の余韻を感じさせられていい。 一気に読むともったいないので、ウィトゲンシュタインの日記を読みながら疲れると読むようにして、二冊目が終わった。さて、三冊目はなかなか読めない。塩澤のまなざしはどこまでいったか。ルーヴルで迷子にならなければよいが。 三冊目、草刈君いいね!本当に。236頁の傘は蛇足な気がする。そして、一冊目、読み返している。立花先生の葬儀。「人は誰もいつか死んでしまうみたいよ」我ながらドキってした。しまうみたいよ、か。