新書サイズで後書き含めても二百二十ページ程度で 千四百円という強気の値段設定におどろき。題材は極めて 興味深いのですが、他社の二倍くらいのページ単価なのかと思える。 大友氏の二階崩れの変や六角氏の観音寺騒動、伊達氏の天文の乱には 触れられていません。続編があるのかもしれません。 中味には大分問題があります。 信虎追放事件については、歴史学者の平山優氏の研究は参照されていません。 つまり、16世紀の一般民衆は悪天候などが原因の農作物の不作の原因を 当該地区の為政者の人徳不足にするということにまったく触れておらず、 そのためトップ交代を一般民衆が求めていたことに言及されていません。 毛利元就の家督相続については後世に編纂された二次史料を参照されています。 つまり、モトナリ様マンセー史観塗れの内容をそのまま垂れ流しです。 はっきり書いてしまうとお値段に見合わない中味であるといえます。 百点満点で四十五点くらいしかあげられません。