フィリップ・K・ディック作品の映画化

フィリップ・K・ディックは一般的には「ブレードランナー」、「トータルリコール」の原作者として有名だが、この「スクリーマーズ」はそれらの作品と比べると知名度が低いマイナーな作品だ。スターと呼べるのはピーター・ウェラーしかおらず(それでも地味)、監督のクリスチャン・デュゲイもリドリー・スコットやポール・バーホーベンと比べれば遥かに格落ちの感は否めない(寧ろ脚本のダン・オバノンの方が有名か)。 機械が独自に進化し、意思を持ち人間を襲う。この作品では肉体を作ってしまう(のか?)。信じた人間(女・子供)皆機械だったというのが恐ろしい。「ターミネーター」が最も有名だが、機械が人間の思惑を超えて世界の破滅をもたらすというモチーフは、古今東西良くある。それを如何に肉付けして行くかが作品の成否を決める訳だが、この作品は低予算でB級感ありありで、四半世紀前(1995年)の作品とは言え、特撮もしょぼい。そこは残念だが、HDマスターのブルーレイ化は良くぞ出してくれたと思う。