内省的で静謐な映画

実に内省的で静謐な映画である。主人公たち(広瀬すず、松坂桃李)は世間には理解されない「心の闇」を抱えて葛藤する。現在は陽の楽しい映画しか受けない時代なので、こういう映画は一般受けしないだろう(興行的にどうだったのか知らないが、大ヒットという話は聞かない)。 広瀬すずは10代でデビューし、アイドルとして売り出されたが今や24歳、大人の女性となり、顔も幼さが消えて美しさが増してきている。この映画で見せる濃厚なキスシーンやベッドシーンは、若い頃から作品を観ている者からすると吃驚。良く演ったと思う。 結末はアンニュイな雰囲気で終わって、明快ではない。これも現代のハッキリした結末を求められる最近の映画とは全然違う終わり方である。