まさに小説

探偵小説の巨匠・江戸川乱歩と、命のビザの杉原千畝。ともに愛知五中そして早稲田の学生。といっても実際には全く接点のない2人を友人として結びつけた。そこは小説だ。リサーチがよく行き届いているし話も面白く練られている。とりわけ乱歩を取り巻く実在の作家が登場してノンフィクション感覚で読むことも出来る。ただし、そうなると関東大震災も1つの背景に取り込んでよかったのではないか。欲を言えば、もう少し文章を磨いて欲しい。特に台詞を大切に。